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Explanation of Technological Words

技術用語解説

軸受・素材・伝動機器

クラック
材料の外面又は、その全厚さを貫通しているか又は貫通していない割れ目。製品の表面から内部に広がった亀列のこと。
減衰
運動エネルギーが減少すること。振動の場合、多くは熱エネルギーに変換される。
硬化剤/hardener
熱硬化性樹脂を硬化させる薬品のこと。
硬質アルマイト/hard anodized aluminium
アルミニウム及びアルミニウム合金の表面処理で、陽極酸化皮膜(アルマイト)処理のうち、硬度(HV)350以上のものを硬質アルマイトと呼んでいる。耐魔耗性、耐食性にすぐれ、耐電圧、含油性をもっている。皮膜の形成法は硫酸法をベースとして10℃以下の低温で陽極酸化する低温法と、有機酸に硫酸を添加した混酸を用いて常温付近で電解する常温法とがある。
硬質プラスチック/rigidplastics
プラスチックを柔軟の程度により分類する方法として、曲げ弾性率が定常状態で7,000kg/cm2以上のものを硬質プラスチック、700kg/cm2以下のものを軟質プラスチック、その中間のものを半硬質プラスチックと呼ぶ場合がある。この分類法によれば、一般の熱硬化性樹脂の他スチロール樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレンなども硬質プラスチックであり、半硬質のプラスチックにはポリエチレン、四フッ化エチレン樹脂など、軟質プラスチックには軟質塩化ビニル樹脂などが属する。
コポリマー/copolymer
2種類以上の異なったモノマー(単量体)を混合して重合することを共重合(copolymerization)といい、これによって得られた生成物のことをいう。共重合体とも呼ばれる。
コンパウンド/compound
プラスチックの用途に応じて充填材、可塑材、着色剤、安定剤などを混合して成形に適するようにつくられた材料のこと。
最小巻付け角
チェーンとスプロケットが正常に噛合う為に必要な最小の巻付け角。
最大許容張力
チェーンに掛かる、補正最大張力の許容限界を言う。
酸洗
「脱スケール」ともいう。熱間圧延後熱処理すると、表面にスケール(scale)という加熱による酸化皮膜ができる。これを酸の液中に通して取り除くことを酸洗という。酸洗後は十分に水洗いして乾燥させ、そのまま製品となるか、次工程(冷間圧延など)に送られる。
 
 
 

軸受・素材・伝動機器

サンドブラスト
圧縮空気や遠心力などで砂または粒状の研磨剤を加工物に吹きつけて行う研磨方法である。
磁性体/magnetic body
磁極を近づけた時、反発する物質を反磁性体、ある程度吸引される物質を常磁性体といい、この2つを工業的に非磁性体という。また磁化され易く磁極に強く吸引される物質を強磁性体といい、これを非磁性体に対する磁性体という。伸銅品、アルミニウム合金、オーステナイト系ステンレスは、非磁性体であるが、フェライト系、マルテンサイト系、析出硬化系ステンレスは、磁性体(強磁性体)である。
しまりばめ
常にしめしろのあるはめあい。
射出成形/injection molding
成形材料をシリンダー内で加熱して溶かし、閉ざした金型の中に高圧注入し固化させることにより成形品を作る方法。
ショア硬さ HS/shore hardnes stest
反発硬さ。鋼材や非鉄金属など材質に左右されず、広範囲で測定できる。測定方法は、一定の高さから試験片の面に向けてハンマーを落とし、その跳ね上げ高さの比例値で示す。一般的なD形試験機はハンマー重さ36.2gf、落下高さ19ミリとなっている。
衝撃強さ/impact strength
曲げの荷重によって材料が破断するのに要するエネルギーを断面積で除した値で、kg・cm/cm2の単位で示す。一般にこの値の小さい材料ほど脆い。
初期伸び
チェーンの摩耗伸びで定常伸びに移る前の初期に摩耗伸びが大きくなる現象。
ショットブラスト
圧縮空気または遠心力などでショット=sho(t鋼粒)やカットワイヤなどを加工物に吹きつけて行う研磨方法。美観、塗装下地または酸洗の前工程で行われる。
真空蒸着
高真空中で、金属、合金または化合物を蒸発させ、基板表面上に凝固、推積させる方法。この方法によれば電気的に不導体である布、紙、プラスチックやガラスの上にも金属の蒸着が可能である。
真空成形/vacuum molding
プラスチックフィルムやプラスチックシートなどを型の上にのせ、シート型の間を真空にして型に圧着させて成形する方法。
 
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